淡窓詩話(其一之二)

前回取り上げた『淡窓詩話』の続きです(原文の画像は、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を参考にしてください)。

前回の質問は、

○長允文問 詩ヲ學ブニハ。諸體何レヲ先ニ學ビ。何レヲ後ニスベキヤ。

でした。

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淡窓詩話(其一)

今回は漢文の学習を一休みして、詩話の中でも有名な『淡窓詩話』を取り上げます(原文の画像は、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を参考にしてください)。上下、全二巻。

淡窓詩話』は、「広瀬淡窓」が門下生の問いに答えて、詩の本質、作詩の方法や心得、詩の味わい方などについて語ったものを、養子、「広瀬青邨」が明治初年に編集したものです。

作者略伝
広瀬淡窓(ひろせ-たんそう)=(1782-1856) 江戸後期の儒者・漢詩人・教育家。豊後国日田の人。名は簡、のち建。字は廉卿、のち子基。淡窓と号す。1817年豊後日田郡堀田村に私塾、咸宜園(かんぎえん)を開き、敬天を旨とする教育を行う。門下に高野長英・大村益次郎・長三洲等を輩出す。安政3年(1856)歿、75才。

なお、漢字については漢字コード(UTF-8)で表現できる範囲で原文のままとしています。

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声母・韻母・声調と韻(詩韻)の関係について独習してみた(承前)

前回の独習で、「」とは韻母の「介音」を除いた残りの部分と「声調」の組み合わせであることを学習しました。

韻=【主母音+韻尾】/声調

また、「韻書」と呼ばれる書物の存在と「切韻」、「中古音」、「切韻音系」などの言葉、さらには「韻」のことを「詩韻」とも呼ぶことを紹介したところまでを独習しました。

今回は、この「韻書」について、もう少し独習を進めてみたいと思います。

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声母・韻母・声調と韻(詩韻)の関係について独習してみた

四月、新年度に入った途端、例年になく稼業が多忙を極め、心身の疲弊甚だしく、独習の更新も侭ならぬ今日この頃です。

桜の花も見頃を迎えているというのに観桜も出来ず悶々とした日々を過ごしていますが、何とか今宵こそは独習して遺悶したいものです(疲れのせいか頭も悪く日本語がおかしい気もしますが、ご容赦ください)。

これまで、声母韻母声調について独習しましたが、今回はその音節構造と韻(詩韻)の関係について独習してみます。

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字音・声母・韻母・声調など字音について独習してみた(承前)

前回、声母(子音)韻母(母音)について独習しました。しかし、四種類の漢字「媽」、「麻」、「馬」、「罵」は、すべて同じ「ma」と表記されてしまいます。ただし、それぞれの漢字は、意味が異なります。つまり、声母(子音)と韻母(母音)だけでは、その違いを表現することができないことになります。

これは日本語においても同様のことが起こります。例えば「橋」と「箸」は、いずれも「ハシ」ですが、そのアクセントにより違いを表現します。このアクセントのように発声に関わる声の調子のことを「声調」と言います。

今回は、この「声調」について独習します。

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