漢詩作法入門講座

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韻について - 漢詩の基礎

漢詩では、「韻を踏む」ということがよくいわれるますが、この「」とはどういうものなのかについて説明します。まず、「韻」とは、単純に言えば、その字のもつ響き(発声)のことです。この響きは全部で百六種類に分類され、すべての文字はそのいずれかの響きを持っています。また、この百六種類の韻は、その発声法から、

  • 平声
  • 上声
  • 去声
  • 入声

の四つに分類(これを「四声」といいます。)しています。さらに、「平声」は「上平声」と「下平声」に分けられています。また、百六種類の韻は、それぞれ違う響きを持っていますが、中にはその響きが似ているものもあります。そこでこうした似ているものは、実際の「韻」は違いますが、代用することが可能なものもあります。これを「通韻」といい、古詩ではよく見られます。これらの韻をまとめた表が詩韻韻目表とか韻字一覧表と呼ばれるもので、漢和辞典の巻末などに付録とされています。

四声一〇六韻
平声上平1東2冬3江4支5微6魚7虞8斉9佳10灰11真12文13元14寒15刪
下平1先2蕭3肴4豪5歌6麻7陽8庚9青10蒸11尤12侵13覃14塩15咸
上声1董2腫3講4紙5尾6語7麌8薺9蟹10賄11軫12吻13阮14旱15潸
16銑17篠18巧19皓20哿21馬22養23梗24迥25有26寝27感28琰29豏
去声1送2宋3絳4寘5未6御7遇8霽9泰10卦11隊12震13問14願15翰
16諌17霰18嘯19効20号21箇22禡23漾24敬25径26宥27沁28勘29艶30陥
入声1屋2沃3覚4質5物6月7曷8黠9屑10薬11陌12錫13職14緝15合
16葉17洽

次に「圏点」ということについて説明します。「圏点」とは、先に述べた「平上去入」を図示したものです。

  • 平声
  • 上声
  • 去声
  • 入声

このように四角の◯印の位置によって四声を表わしています。また、辞典によっては◯の代わりに▲を使っているものもあります。では、実際に漢和辞典によって韻を調べることに挑戦してみましょう。まず、最初は、「声」という字を例に漢和辞典で調べてみます。すると、辞書には次のように出ています。

「声」 庚韻

これにより「声」という字は、平声の庚韻であることがわかります。つぎに、「中」という文字を同じ要領で漢和辞典で調べてみると次のように出ています。

「中」 (一)東韻 、(二)送韻

これは、意味によって韻が異なることを表しています。すなわち、意味の所を見ると、

(一) うち、なか (二) あたる、あてる

となっていて、「中」という文字は「なか、うち」という意味で用いた場合(宮中,心中など)は、平声の東韻ですが、「あたる、あてる」という意味に用いた場合(中毒,的中など)は、去声の送韻であることを表わしています。このように文字によっては、同じ文字でも意味が異なる使い方によっては,韻が異なる場合があります。

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