漢詩作法入門講座

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第二十一章〜第二十七章

第二十一章

自誠明。謂之性。自明誠。謂之教。誠則明矣。明則誠矣。

(まこと)なる自(よ)りして明(あき)らかなる、之(これ)を性(せい)と謂(い)い、明(あき)らかなる自(よ)りして誠(まこと)なる、之(これ)を教(おし)えと謂(い)う。誠(まこと)なれば則(すなわ)ち明(あき)らかなり。明(あき)らかなれば則(すなわ)ち誠(まこと)なり。

右第二十一章。子思承上章夫子天道人道之意而立言也。自此以下十二章。皆子思之言。以反覆推明此章之意。

(みぎ)第二十一章(だいにじゅういつしょう)。子思(しし)、上章(じょうしょう)の夫子(ふうし)天道(てんどう)人道(じんどう)の意(い)を承(う)けて言(げん)を立(た)つるなり。此(こ)れ自(よ)り以下(いか)十二章(じゅうにしょう)、皆(みな)子思(しし)の言(げん)、以(もつ)て反覆(はんぷく)して此(こ)の章(しょう)の意(い)を推明(すいめい)す。

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第二十二章

唯天下至誠。爲能盡其性。能盡其性。則能盡人之性。能盡人之性。則能盡物之性。能盡物之性。則可以贊天地之化育。可以贊天地之化育。則可以與天地參矣。

(ただ)天下(てんか)の至誠(しせい)、能(よ)く其(そ)の性(せい)を尽(つ)くすことを為(な)す。能(よ)く其(そ)の性(せい)を尽(つ)くせば、則(すなわ)ち能(よ)く人(ひと)の性(せい)を尽(つ)くす。能(よ)く人(ひと)の性(せい)を尽(つ)くせば、則(すなわ)ち能(よ)く物(もの)の性(せい)を尽(つ)くす。能(よ)く物(もの)の性(せい)を尽(つ)くせば、則(すなわ)ち以(もつ)て天地(てんち)の化育(かいく)を賛(さん)す可(べ)し。以(もつ)て天地(てんち)の化育(かいく)を賛(さん)す可(べ)ければ、則(すなわ)ち以(もつ)て天地(てんち)と参(さん)す可(べ)し。

右第二十二章

(みぎ)第二十二章(だいにじゅうにしょう)

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第二十三章

其次致曲。曲能有誠。誠則形。形則著。著則明。明則動。動則變。變則化。唯天下至誠爲能化。

(そ)の次(つぎ)は曲(きょく)を致(いた)す。曲(きょく)なれば能(よ)く誠(まこと)(あ)り。誠(まこと)なれば則(すなわ)ち形(あらわ)る。形(あらわ)るれば則(すなわ)ち著(いちじる)し。著(いちじる)しければ則(すなわ)ち明(あき)らかなり。明(あき)らかなれば則(すなわ)ち動(うご)く。動(うご)けば則(すなわ)ち変(へん)ず。変(へん)ずれば則(すなわ)ち化(か)す。唯(ただ)天下(てんか)の至誠(しせい)(よ)く化(か)することを為(な)す。

右第二十三章

(みぎ)第二十三章(だいにじゅうさんしょう)

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第二十四章

至誠之道。可以前知。國家將興。必有禎祥。國家將亡。必有妖孼。見乎蓍龜。動乎四體。禍福將至。善。必先知之。不善。必先知之。故至誠如神。

至誠(しせい)の道(みち)は、以(もつ)て前知(ぜんち)す可(べ)し。国家(こっか)(まさ)に興(おこ)らんとすれば、必(かなら)ず禎祥(ていしょう)(あ)り。国家(こっか)(まさ)に亡(ほろ)びんとすれば、必(かなら)ず妖孼(ようげつ)(あ)り。蓍亀(しき)に見(あらわ)れ、四体(したい)に動(うご)く。禍福(かふく)(まさ)に至(いた)らんとすれば、善(ぜん)も必(かなら)ず先(ま)ず之(これ)を知(し)り、不善(ふぜん)も必(かなら)ず先(ま)ず之(これ)を知(し)る。故(ゆえ)に至誠(しせい)は神(しん)の如(ごと)し。

右第二十四章

(みぎ)第二十四章(だいにじゅうししょう)

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第二十五章

誠者自成也。而道自道也。

(まこと)は自(みずか)ら成(な)るなり。而(しか)して道(みち)は自(みずか)ら道(みち)びくなり。

誠者物之終始。不誠無物。是故君子誠之爲貴。

(まこと)は物(もの)の終始(しゅうし)なり。誠(まこと)ならざれば物(もの)(な)し。是(こ)の故(ゆえ)に君子(くんし)は誠(まこと)を貴(たっと)しと為(な)す。

誠者非自成己而已也。所以成物也。成己。仁也。成物。知也。性之德也。合外内之道也。故時措之宜也。

(まこと)は自(みずか)ら己(おのれ)を成(な)すのみに非(あら)ざるなり。物(もの)を成(な)す所以(ゆえん)なり。己(おのれ)を成(な)すは仁(じん)なり。物(もの)を成(な)すは知(ち)なり。性(せい)の徳(とく)なり。外内(がいない)の合(あわ)するの道(みち)なり。故(ゆえ)に時(とき)に之(これ)を措(お)きて宜(よろ)しきなり。

右第二十五章

(みぎ)第二十五章(だいにじゅうごしょう)

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第二十六章

故至誠無息。

(ゆえ)に至誠(しせい)は息(や)むこと無(な)し。

不息則久。久則徴。

(や)まざれば則(すなわ)ち久(ひさ)し。久(ひさ)しければ則(すなわ)ち徴(ちょう)あり。

徴則悠遠。悠遠則博厚。博厚則高明。

(ちょう)あれば則(すなわ)ち悠遠(ゆうえん)なり。悠遠(ゆうえん)なれば則(すなわ)ち博厚(はっこう)なり。博厚(はっこう)なれば則(すなわ)ち高明(こうめい)なり。

博厚。所以載物他。高明。所以覆物也。悠久。所以成物也。

博厚(はっこう)は物(もの)を載(の)する所以(ゆえん)なり。高明(こうめい)は物(もの)を覆(おお)う所以(ゆえん)なり。悠久(ゆうきゅう)は物(もの)を成(な)す所以(ゆえん)なり。

博厚配地。高明配天。悠久無疆。

博厚(はっこう)は地(ち)に配(はい)す。高明(こうめい)は天(てん)に配(はい)す。悠久(ゆうきゅう)は疆(きわま)り無(な)し。

如此者。不見而章。不動而變。無爲而成。

(かく)の如(ごと)き者(もの)は見(しめ)さずして章(あきら)かに、動(うご)かさずして変(へん)じ、為(な)すこと無(な)くして成(な)る。

天地之道。可一言而盡也。其爲物不貮、則其生物不測。

天地(てんどう)の道(みち)、一言(いちげん)にして尽(つ)くす可(べ)し。其(そ)の物(もの)(た)る弐(じ)ならざれば、則(すなわ)ち其(そ)の物(もの)を生(しょう)ずること測(はか)られず。

天地之道。博也。厚也。高也。明也。悠也。久也。

天地(てんどう)の道(みち)は、博(はく)なり、厚(こう)なり、高(こう)なり、明(めい)なり、悠(ゆう)なり、久(きゅう)なり。

今夫天。斯昭昭之多。及其無窮也。日月星辰繫焉。萬物覆焉。今夫地。一撮土之多。及其廣厚。載華嶽而不重。振河海而不洩。萬物載焉。今夫山。一卷石之多。及其廣大。草木生之。禽獸居之。賓藏興焉。今夫水。一勺之多。及其不測。黿黽蛟龍魚鼈生焉。貨財殖焉。

(いま)(そ)れ天(てん)は、斯(こ)れ昭昭(しょうしょう)の多(おお)きなり。其(そ)の窮(きわ)まり無(な)きに及(およ)びては、日月(じつげつ)星辰(せいしん)(かか)り、万物(ばんぶつ)(おお)わる。今(いま)(そ)れ地(ち)は、一撮土(いつさつど)の多(おお)きなり。其(そ)の広厚(こうこう)なるに及(およ)びては、華岳(かがく)を載(の)せて重(おも)しとせず、河海(かかい)を振(おさ)めて洩(も)らさず、万物(ばんぶつ)(の)せらる。今(いま)(そ)れ山(やま)は、一巻石(いつけんせき)の多(おお)きなり。其(そ)の広大(こうだい)なるに及(およ)びては、草木(そうもく)(これ)に生(しょう)じ、禽獣(きんじゅう)(これ)に居(お)り、宝蔵(ほうぞう)(おこ)る。今(いま)(そ)れ水(みず)は、一勺(いっしゃく)の多(おお)きなり。其(そ)の測(はか)らざるに及(およ)びては、黿黽()げんだ・蛟龍(こうりゅう)・魚鼈(ぎょべつ)(しょう)じ、貨財(かざい)(な)る。

詩云。維天之命。於穆不已。蓋曰。天之所以爲天也。於乎不顯。文王之德之純。蓋曰。文王之所以爲文也。純亦不已。

(し)に云(い)わく。「維(こ)れ天(てん)の命(めい)。於(ああ)(ぼく)として已(や)まず」と。蓋(けだ)し天(てん)の天(てん)(た)る所以(ゆえん)を曰(い)うなり。「於(ああ)(あらわ)さざらんや、文王(ぶんのう)の徳(とく)ゆえん)を曰(い)う。純(じゅん)にして亦(また)(や)まず。

右第二十六章

(みぎ)第二十六章(にじゅうろくしょう)

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第二十七章

大哉聖人之道。

(おおい)なる哉(かな)聖人(せいじん)の道(みち)

洋洋乎發育萬物。峻極于天。

洋洋乎()ようようことして万物(ばんぶつ)を発育(はついく)し、峻(たか)く天(てん)を極(きわ)む。

優優大哉。禮儀三百。威儀三千。

優優(ゆうゆう)として大(だい)なる哉(かな)。礼儀(れいぎ)三百(さんびゃく)、威儀(いぎ)三千(さんぜん)

待其人而後行。

(そ)の人(ひと)を待(ま)ちて後(のち)に行わる。

故曰苟不至德。至道不凝焉。

(ゆえ)に曰(いわ)く、苟(いやし)くも至徳(しとく)ならざれば、至道(しどう)(な)らず。

故君子尊德性而道問學。致廣大而盡精微。極高明而道中庸。溫故而知新。敦厚以祟禮。

(ゆえ)に君子(くんし)は徳性(とくせい)を尊(たっと)びて問学(もんがく)に道(よ)り、広大(こうだい)を致(いた)して精微(せいび)を尽(つ)くし、高明(こうめい)を極(きわ)めて中庸(ちゅうよう)に道(よ)り、故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)り、厚(あつ)きを敦(あつ)くして以(もつ)て礼(れい)を祟(たっと)ぶ。

是故居上不驕。爲下不倍。國有道其言足以興。國無道其默足以容。詩曰。既明且哲。以保其身。其此之謂與。

(こ)の故(ゆえ)に上(かみ)に居(い)て驕(おご)らず。下(しも)と為(な)りて倍(そむ)かず。国(くに)に道(みち)(あ)れば、其(そ)の言(げん)(もつ)て興(おこ)るに足(た)り、国(くに)に道(みち)(な)ければ、其(そ)の黙(もく)(もつ)て容(い)るるに足(た)る。詩(し)に曰(いわ)く、既(すで)に明(あき)らかに且(か)つ哲(さと)くして、以(もつ)て其(そ)の身(み)を保(やす)んず」と。其(そ)れ此(これ)れ之(これ)を謂(い)うか。

右第二十七章

(みぎ)第二十七章(だいにじゅうしちしょう)

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